オペラ「フィガロの結婚」（スザンナ役）でデビュー後、数々のオペラの主役を演じる。作曲家中田喜直氏に「日本歌曲を歌うのに大切なものを全て具える」と高く評価され、氏の歌曲、抒情歌、童謡の多くをレパートリーとして、2000年5月に同氏が亡くなる直前まで全国でコンサート活動を共にしたほか、多数のＣＤを制作。音楽誌上で高評価を受けながら、サントリーホール、カザルスホールなど多数のホールでリサイタルを継続。年間80回に及ぶ演奏活動をこなす。

中田喜直が松倉とし子の声に合わせて作曲した「金子みすゞ詩による童謡歌曲集」は初演から大きな感動を呼び、同氏とのコンサートの中心プログラムとなり全国のホールから招かれ演奏を重ねた。2001年6月にはウィーン楽友協会ホールでの中田喜直作品コンサートに出演。世界中に「金子みすゞの心」を広げながら、NHK-TV「金子みすゞに捧ぐ・松倉とし子音楽ファンタジー」「みんなの童謡」、NHK-FMへの出演で全国のファンに優しい歌声を届けている。

ボニージャックスとのステージは数多く、レパートリーは童謡からポップスまで幅広い。

故郷山形では、楽しい話をはさみながらのディナーショーや、スイートコンサート、自由なピアノアレンジによる歌声茶論など、多種多様なステージを重ねている。

「第29回日本童謡特別賞」「NHK東北ふるさと賞」「山形県芸術文化協会賞」「山形市政文化功労賞」など受賞多数。
2015年1月から毎週日曜朝、YBCラジオ「松倉とし子うたの花束」がスタート。多くのリスナーに愛され、好評放送中。